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自然薯栽培

和とらふぐにつぐ名物料理を想うとき、和の湯では、地元で愛されている郷土料理にスポットライトを当てました。

私たちの住む地域では、自然薯の食べ方といえば芋汁ごはん。

普段は料理なんてしない大黒柱の父が、芋汁をするときは張り切って子どもたちを呼び集める。
少し濃いめの味噌汁を作る母に、すり鉢を抑える子ども。
そんな風景が、ここ袋井では昔から当たり前のように生活に根付いておりました。

「うちはさば出汁」「さばは臭みがあるからしいたけだよ」出汁を何でとるのか!は集まるたびに繰り広げられる定番の会話。
何度も良さを語らいながら、家庭それぞれの味を伝えようと盛り上がります。
しかし、地元ならでは!といえばやはりさば出汁に軍配があがるのではないでしょうか。

和の湯では、地元で愛され親しまれてきた自然薯を使った芋汁ごはんを、安全においしく、そして楽しくいただいてほしいとの思いから、自然薯栽培事業をスタートしてまいりました。

試行錯誤を重ねながら、自然薯ならではの深い香りと味わい。
濃厚なねばりを皆様に味わっていただきたく、今後とも精進してまいります。

自然薯の効能

自然薯(じねんじょ)とは、ヤマノイモ科に属し、学名に「ジャポニカ」の名前を有する日本原産のつる性宿根性草本です。粘りがあるところは長芋に似ていますが、染色体数が異なり別の種となります。

漢方医学では「山薬」と呼ばれ、古くは西暦112年、中医薬学の基礎となった書物【神農本草経】の中に記さたこともあるほど、その効能に優れているといわれた自然薯。

滋養強壮をはじめ、疲労回復、消化促進、高血圧や動脈硬化の予防、整腸作用など、様々な有効成分が注目されています。

さらに、近年問題視されているアルツハイマー病も改善する働きがあるということを、富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らの研究グループが発表しました

(2012.8日経新聞)

収穫時期

自然薯は地上に長いツルを伸ばし、葉の形は細長いハート形をしています。秋になると葉の付け根にムカゴと呼ばれる実をつけます。

地下のイモは秋から冬にかけてツルが枯れた後に、掘り起こします。

植え付けの様子

栽培のポイントは、自然薯の特性を知り、活かすこと。天候や気温を見ながら管理し、立派な自然薯の収穫を目指しております。

1.ハウス組立

自然薯は害虫や病気に弱いため、2年目までは無菌状態で育てます。
そのためにも、よいハウス作りは欠かせません。

2.土入れ

特殊な袋を使って栽培しています。

3.植えつけ

等間隔に斜めに植えていきます。