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とらふぐ事業について

とらふぐ養殖

和の湯ではかねてよりお客様にご満足いただける名物料理を模索しておりました。
そんな折栃木県那珂川町において町の資源である「温泉」を利用した「とらふぐ」の養殖に成功した株式会社夢創造のテレビ番組が目に飛び込んできました。使用する温泉はナトリウム塩化物泉であり、当館の成分とほぼ同じことが判明致しました。

独特な旨味と食感をもつ貴重な高級魚「とらふぐ」を和の湯自慢の 温泉を利用して養殖を行い、安価な値段でお客様に広く提供し、ゆくゆくは和の湯の名物料理、袋井市の名物料理に仕立て上げようと考えました。

早速現地に赴き開発の経緯、現状、未来像など事細かに聞き取り調査しました。

温泉水を飼育水として利用する場合、「食の安全」を考え当然のことながら有害物質(重金属類等)を含むものは使用できないことから成分分析を行ってもらった結果、和の湯の源泉は塩分濃度以外飲水水準及び養殖基準を下回り安全であると評価されました。

ふぐ毒つにいて

「温泉とらふぐ」には毒はない

フグには毒が有ることは常識ですが、「養殖フグには毒がない」と言われることが有ります。
実際には、養殖フグに毒は「ないかも知れないけど、あるかも知れない」というのが最近の学説です。
フグにはもともと毒はありません。毒蛇やハチなどのように体内で毒を作って備えているわけではないのです。

フグ毒を産生するのは現時点においては海洋細菌しか見つかっていません。
海には色々な微生物がいますが、毒素を作る細菌(ビブリオ菌)が食物連鎖の中で濃縮されフグの体内(肝臓・卵巣・腸)に蓄積されることによって生じるものです。

「温泉とらふぐ」は温泉を利用した完全閉鎖循環養殖のため、海水は一切進入しない、また、職員が管理する人口飼料で育てているため、「温泉とらふぐ」は毒の元になるものを経口摂取しませんので、内臓に毒を持たない無毒なフグとなる訳です。

※温泉とらふぐ飼料 日清丸紅飼料㈱「おとひめEP」シリーズ
※フグ毒 テトロドトキシン C11H17N38 神経毒の一つで、神経や骨格筋を麻痺させる。

和とらふぐ研究所 前田主任

まず苦労しているところは、やはり水造りです。
とらふぐにストレスを与えないような良い飼育水を提供することが出来なければ、体調も崩しやすく餌も沢山食べませんから大きくなりにくいです。
あとは水温管理、ろ過システムにも気配りが大切です。

とらふぐに最適な環境を作るのが私たちの1番の仕事です!

和とらふぐ研究所 主任 前田 匡秀